糖質制限とは、一般的に炭水化物に含まれる「糖質」の量を減らすことを示します。
炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分けられます。そのうち「食物繊維」は、「日本人の食事摂取基準2020※」の目標値よりも摂取量が少ない傾向にあります。そのため、炭水化物の量を減らすのではなく「糖質」の量のみを減らす方法のことを「糖質制限」と呼ぶことが多いのです。
※「日本人の食事摂取基準」とは、厚生労働省が制定したエネルギー及び各栄養素の摂取量の基準です。
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●糖質制限のメリット その①
過剰な糖質は体の中で脂肪として蓄積するので、糖質量を制限することでそれを防ぐことができます。また、余分な脂肪がないため、常に脂肪を効率よく燃焼させる体づくり(余分な脂肪がつきにくい体)になります。
●糖質制限のメリット その②
糖質を過剰に摂取する人の食事の傾向として、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなど他の栄養素が極端に少なく、糖質だけを過剰に摂取する傾向があります。空腹時に糖質を大量に摂取することで、血糖値が急激にあがり、急に眠気に襲われたり、高い血糖値が慢性化することで生活習慣病の原因になることがあります。
適度な糖質量の摂取と、糖質以外の栄養素をバランスよく摂取することがとても重要と言えます。
●糖質制限のメリット その③
カロリーを制限する方法と違い糖質を制限する方法では、体に必要なエネルギー源を確保することができるので、制限による体の不調や代謝低下などを防ぐことができます。
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糖質を制限している人の知識として、勘違いされやすいのが「糖質を0に近づけることがよい」と誤解している場合が多いことです。
「日本人の食事摂取基準2020」で示されている炭水化物量から食物繊維量を差し引いた量よりも過剰に摂取している人に関しては、その過剰な部分を制限(減らす)必要があります。
よって、糖質量が適正内であれば気にせず摂取しても問題ありません。
過度に糖質を減らしてしまうと、低血糖状態に陥るため、めまいや貧血、頭痛など体に不調をきたすことがあります。安易に「ただ減らす」のではなく、自分の食習慣を知った上で糖質を制限する方法が適しているのであれば、その手法を使うという風にしましょう。
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