Jun 1, 2021

もうイライラしない!整理収納アドバイザーに聞く、育児も家事も楽しむ整理&収納術

今年もあとわずかとなってきましたね。
この時期になると、自宅に人を招いてホームパーティーをしたり、手土産を持った家族や親戚が集まってきたり、そんな楽しいイベントを控えていらっしゃるPan&ユーザーさまも多いのではないでしょうか。

そこで!今回は、整理収納術のアドバイスを伺うためにPan&ファンの一人でもある、収納インスタグラマーの@zuurii1984さん(以下、あずさん)にお話を聞いてきました。「もうイライラしない!」そんな観点の整理&収納術を、ポイントにまとめて分かり易くお届けします。

zuurii1984(あずさん)

会社員として働きながら、Instagramを中心に家事シェアや子育てについての情報を発信しているインスタグラマー。家事や子育ての悩みを赤裸々に記しながらも、前向きな解決策を分かり易く紹介している投稿は、読者からも「真似したい!」と好評。夫、7歳の長男、3歳の次男と4人暮らしの中で、整理術や子育てに関するアイディアを生み出している。

【目次】

「道具」にこだわると良い

|Pan&のパンには100均のボックスが使える!


――    Pan&は冷凍パンですが、よくお客様から「冷凍庫がいっぱいになってしまう」との声をいただきます。あずさんはどんな風に収納されていますか?

あずさん 食パンなどを入れるボックスとして100均で売っているがものが丁度良くて、ボリュームパックのパン・オ・レは、この中に入れて収納しています。このパンは子供たちが気に入って大好きです。

パン・オ・レ収納の様子
パン・オ・レ収納の様子

取り出しもしやすい!

あずさん 冷凍庫には、お味噌汁の具材の油揚げやキノコ、チーズなど入れてますが、あまり入っていない方なのかも。

冷凍庫上段の様子

2個入りはパッケージのまま上の段に並べて収納

月1で、子供のいる家族が泊まりにきたりするので、そういったとき食材が増えても入る余裕は常にありますね。

――Pan&を袋から出してボックスに収納する術は流石ですね。あまり入れ過ぎないという点も、子供のいる家庭では家に人を呼ぶ機会が増えることを考えると、理にかなっていて、ポイントですね。

|冷蔵庫の収納ボックスはそのまま机に出して使える


冷蔵庫の収納の様子

これぞ収納アドバイザーの冷蔵庫

――  冷蔵庫をボックス収納しているのは、散らかってしまわないようにするためでしょうか?

あずさん それもありますが、パン系のボックスだとバターやジャムを1つの箱に入れているので、そのまま机に出して使うことができて便利なんですよ。

パンボックスの写真

意外とパン関連のものって多い

――  なるほど!ジャムやバターなどを一度に取り出せて、「手が足りない」なんてこともないですね。

|名もなき家事の温床。キッチンは道具選びがコツ


――  お料理するキッチンでは、何か工夫されていることはありますか?

あずさん  皆さんよくInstagramなどに投稿されているものですが、コンロの排気口カバーは、油が跳ねて掃除するのが面倒なので、活用しています。
キッチンシンクの蓋も外しちゃって、汚れた蓋を洗う手間を省いています。
ポンプ系は詰め替えが面倒なので、石鹸を使っています。こっちのほうが合成洗剤じゃないので、手荒れもしにくいですよ。

キッチンシンクの様子

帰って早く真似したい

――  小さなところですが、毎日使う部分を使いやすいように変えるだけで随分違ってきそうですね!

「頼る」という選択肢を持つ

|家事を減らす三大家電は惜しみなく買う


―― あずさんのInstagramでは時折、「子供との時間を確保するために家事を減らす」工夫を投稿されていますが、これまでしてきた「減らした家事」について教えてください。

あずさん 洗濯物は、乾燥機付きのものを買って「干さない」ことにしました。乾燥までして干さないで、畳まず収納しています。
あと、掃除機はルンバ、ブラーバ(床拭き)を使っていますし、食洗器は絶対必須ですね!

ルンバ

案外、機敏な動きをするんですね

―― 機械に頼れる家事が増えましたよね!どれも家族の人数に比例して時間がかかる家事ですし、これはかなり時間が節約できそうです。

|意外と知らない!地域の力を借りる


あずさん 下の子がまだ小さく手がかる中、共働きのため毎日バタバタです。そのため、トイレ掃除とお風呂掃除は、シルバー人材センターの方にお願いをしています。
1,2週に1回くらいの頻度で、土曜日の朝に来てもらっています。シルバーさんは時給1,000円台なので、2時間家中を掃除してもらっても2000円台で済みます。このおかげで仕事もしながら子供との時間も作れ、わたしはほとんどの家事を手放しています。
 

――  こちらの地域だけなのでしょうか?そんなお願いができるとは知りませんでした。

あずさん どの自治体にもありますよ。自治体ごとに登録数や金額に違いはあると思いますが、基本的には1,100~1,200円くらいで、女性の方にはお掃除、男性の方には庭の手入れなどをお願いすることができます。
私の周りには家事をアウトソースしている人も多くて、特に我が家はアウトソースしている方なので、家事シェアの発信を頼まれることがあり、「こういう種類があるよ」「辛くて倒れる前に、もうちょっと人を頼ってみてもいいんじゃないか」ということを様々な場で発信しています。

――  自分たちの両親も近くに住んでいない、そんな場合はすごく頼れる存在ですね。

例)渋谷区のシルバー人材センター 家事援助サービス

 全ては「導線」がカギ

|とにかく導線を短く!


洗濯機と収納ボックスの様子

―― 洗濯機の隣に下着入れのボックスがあるんですね。これはいいアイデア、真似したいです。

あずさん 出来るだけ導線が短くなるようにしています。服は二階にありますが、下着は持ってくるのも面倒くさいし、お風呂場にあると楽です。 

――  導線を意識する、それだけで収納のアイデアがたくさん出てきますね。ということは、クローゼットがほかの場所にあるのは、別の導線を意識しているんですね。

あずさん 朝起きて、着替えて、ご飯を食べる。この一連の流れが一直線にできるので、ダイニングテーブルの後ろにあります。

クローゼットの様子

そんなところに!

家を建てる時は、リビングにダイニングテーブルを置き、今ダイニングテーブルを置いている部屋はキッズスペースにしようと思っていました。
でも、キッチンで料理してすぐに運べるように、今のようにして生活しています。

―― 全く無駄のない導線ですね!これなら、お料理をしながらリビングでお子様たちが遊ぶ様子も見ることができますね。

子供が「自分でやる」しくみ

|種類ごとに分ければ、子供が“自然と覚える”収納のできあがり


リビングの様子

――  小さなお子様がいるご家庭では、子供の「片付けない」という悩みを抱えている方も多いと思います。子供を意識した収納術はあるのでしょうか?

あずさん これといって気を付けていることは無いのですが、リビングの一角は子供たちのおもちゃのスペースなので、自分たちのおもちゃを子供たちは勝手にかごに入れています。つみき、ブロック、ボードゲーム、と最初に分けてかごに入れていたら、今では彼らが自らしまうようになりました。片付けのことで、私が口を出すことはほとんどないですね。

リビングの収納の様子

ラベリングが可愛い

――  かごに入れるだけなら、簡単にできますね。おもちゃの棚も積み上げ過ぎず、子供が座りながら収納できる高さにあるところも、ポイントですね。

|子供が届く「高さ」にすると“自分で”が身に付く


あずさん そうですね。上の子は今では整理された感覚が身に付いてきたのか、「綺麗になるとスッキリする」と話しています。下の子も食器などは自分で出せるようにしています。だから、「片付けよう」と声がけすることはあっても、私が手を出すことはほとんどないです。

食器を出そうとする子供

3歳の子供も届く

――  それでもまだまだ小さなお子様たち。自然と片付けてくれるように、意識している声がけなどもあるのでしょうか?

あずさん 例えば、「どっちが早いかな」「5分で」などと声がけすることはありますね。

――  子供目線でゲーム感覚になれ、片付けも楽しめて良いですね!

|「ゆるい」ルールでいい


あずさん でも、毎日綺麗なわけでは無いですよ。夫は綺麗好きなので、片付けてほしいようですが、私は出来ない日があっても「今日はいいんじゃない?」と、そのくらいでやっています(笑)

――  整理収納アドバイザーのあずさんがそういう考えなのは、なんだか安心します。完璧を目指すのはやっぱり疲れてしまいますよね。他にも「ゆるい」ルール、ありますか?

あずさん 靴下や下着なんかは、畳まずに収納しています。洗濯した後の畳む工程がなく、すぐにしまうことができるので、かなり家事の短縮になります。

下着の収納ボックス

こうすればいいんだ!

――  こうやって仕切られていると、畳んでいなくても綺麗に見えますね。しかもお子様たちが簡単にできる!

|「子供のやりたい×親もイライラしない」の良いこと尽くし


――  あずさんの最近のInstagramで「子供のやりたい×親もイライラしない」の投稿を拝見しました!とても興味深かったです。

あずさん 子供がすごくコーヒーが好きで、自分で淹れたいと言うので使い易いものを買いました。それまでは、大きくて注ぎ口からドバドバとでるものを使っていたのですが、これだと簡単で上手に使えて、今朝もこれでコーヒーを淹れました。

コーヒーポット

小さめでおしゃれ

――  こどものやりたいを尊重して、親もイライラしない、そんな視点の道具選びがとても素敵です。あずさんのお子様たちが、成長してPan&のパンを自ら「ぼくが焼きたい」と言ってくれる日が来たら嬉しいです!

パンとコーヒー

あずさんの至福の時間

【写真】小野奈那子

おうちが楽しい


今回の取材を通して、知らなかったことやなるほどと思ったことがたくさんありました。
細かく見ていくと、いろんな気遣いや理にかなった術があちこちにあり、「おうちの中ってこんなにも楽しいんだ」と、とってもワクワクさせられました。

家に帰って家事に取り掛かると、ついつい「あれも、これも、やらなくちゃ!」と、気持ちが疲弊しがちです。今回教わったポイントを意識するだけで、もっと住み心地のいいおうちにできるかも、と前向きな気持ちになれそうですね。

Pan&ユーザーの皆さまのおうちも、もっともっと楽しくなりますように。

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