Mar 24, 2021

【うちのパンドのいるところ】Vol.3 コーヒーとパンで紡ぐ時間

パンとコーヒー

早くも第3弾となりました、「うちのパンドのいるところ」。テーマは『Pan&珈琲』。挽きたての豆の香りが漂う空間で、淹れたてのコーヒーと焼きたてのパン、抜群の相性ですよね!!
今回はすでに、Pan&(パンド)公式オンラインストアで”パンドコーヒーセット”として販売している、桐生市の自家焙煎コーヒー店の「伊東屋珈琲/Itoya coffee factory」さんへ。パンとコーヒーの楽しみ方を探しに行ってきました。伊東屋珈琲さんの魅力やコーヒーとパンが紡ぎ出す時間についてご紹介します。読んでいる間に、みなさんもきっとおいしいコーヒーが飲みたくなっていることでしょうッ。

群馬で有名なコーヒーショップ

スタイルブレッドの運営するスタイルベーカリーのほど近くに、桐生市や高崎市など群馬件では有名なコーヒーショップがあるとかねがねうわさでは聞いていたのですが、東京を拠点としている私は一度も訪れたことがなく、群馬出身のスタッフから「みんな買いに行くよ♩」「あそこのカフェラテは最高!」と話を聞いて、もう気になって気になってしかたないお店でした!
Itoya coffee factoryは、本店・2号店・高崎店と全部で3店舗あり、今回の旅で訪れることができたのは、メインで運営されている桐生市仲町にある伊東屋珈琲2号店。早速お店に伺うと、あれ?「FUJIMAKI NECKTIE」の看板が。「ふじまきねくたい…?」しかし、お店の入り口には「Itoya coffee」の文字があるのでここで間違いないようです。
早速店内に入って、コーヒー豆の仕入れなどを担当されている古谷哲成(フルヤノリマサ)さんに、お話を伺ってきました。


冷凍パンPan&がはじめての方へ

冷凍パンって美味しいの?ベーカリーのパンとどう違うの?そんな方にぜひおためしいただきたい、プティパンの魅力を詰め合わせたセット。Pan&人気No.1のハニーソイなど、定番の食事パンをたっぷり詰め合わせた「はじめてパンセット」をおためしください!


◆非日常を味わえる空間

気になっていたお店の外観について尋ねてみると、桐生で盛んにおこなわれていた繊維品の輸出試験場が、ネクタイ工場となり、そして今伊東屋珈琲店となったと教えてもらいました。なんだかそんな話を聞くと、よりお店の中に入ってみたくなりますね!
お店のコンセプトは『生活感を出さない非日常の空間』と、古谷さん。その空間をつくるために、ネクタイ工場をリノベーションしたそうです!まずどんなものを新調しようか、と考えてしまいそうですが、古谷さんは『残すものから決めました』と。古いものが残っていることで、どこか懐かしさが感じられる店内。お店の内観も、洗練されていて、とってもおしゃれ。よくみると、アンティーク調な床や壁。これらは全部以前の状態のままだというから、すごいですよね!!

伊東屋珈琲 店内の様子

▲元の良さも残しつつ、リノベーションされた店内

◆かわいいマスコットキャラクターも魅力!

伊東屋珈琲のコーヒー豆パッケージ

伊東屋珈琲さんの店内やパッケージ、カップなど至る所で目に入ってくるキャラクターがいます。桐生市在住のデザイナーでお店の常連でもある唐澤龍彦さんが、伊東屋珈琲さんのために書いてもらったそうです。なんでもこのキャラクターは『見る人が決めていい』という、面白い設定が。ワタシには“元々人間だった犬”に見えました!皆さんは何に見えますか?

 

◆トップクラスのスペシャリティコーヒー

ボリビアの街並み

▲ボリビアの街並み

スペシャリティコーヒーの中でもトップクラスの豆が取れるのは、昼夜の寒暖差が激しい地域で栽培されている豆だそうで、そうなるととっても高所な地域で栽培されていることが条件に。さらには現地にはピッカーと呼ばれる職人さんたちが一粒一粒選定して、合格したモノだけがスペシャリティコーヒーとして伊東屋珈琲さんへ運ばれて行きます。現地のプロが丁寧に選定しているからこそ、コーヒー豆の入った袋には石やごみはほとんど入っていないんだそう。そういった細かな点からも、こだわりの品だということが伺えますね。
私たちが普段見るコーヒー豆は乾燥しているものや、すでに粉になった状態のもの。だからついつい珈琲は加工品と思いがちですが、『コーヒー豆は”生鮮食品”』と教わりました。そのためその年の気象状況によって品質が変わってしまうので、毎回きちんと現地に行って品質を確かめて仕入れることが重要なんだそうです。これは本当に大変なこと!!コーヒーについて無知だった私ですが、一杯のコーヒーがここまでこだわって出来ていることに感激しました。

生産国のボリビアを訪れた時の写真

▲生産国のボリビアを訪れた時の写真

プロたちによって選び抜かれたコーヒー豆は全てお店の焙煎機で焙煎されます。焙煎ってなんだか難しそう‥資格とかいるのかな?古谷さんに焙煎のコツや意識していることを聞いてみると、想像とは違った答えが返ってきました。

 

◆焙煎することはお客様と向き合うこと

焙煎機

『焙煎って資格とかはないんですよ。でも、焙煎することはお客様に向き合うことと一緒なんです。』古谷さんから芯の強い眼差しでこんなお言葉が。焙煎は、豆の香りや温度などを何度も細かく確認しながら行う作業。どんな香りでどのくらいの深みがあるコーヒーにするか、飲んでくれるお客様のことを考えながら行う作業だそうです。
『手を抜こうと思えば、それでもそれなりのコーヒーは入れられるかもしれません。でも口に入るものなので、飲む人のことを考えられながら焙煎することが大切だと思います。怒って大根を擦ると苦くなる、という話と少し似ていると思います。確証はないけれど、生ものなので雑に扱うとそれが表れてしまう』と古谷さん。
目の前に居ないその人を想像しながら焙煎する、とっても集中力と忍耐のいることであるとうかがえます。そして、その中にあるお客様を思う気持ちが込められていることを知りました。焙煎のお話でしたが、つい普段の自分の行いなどを振り返って、ちゃんと色んなことに向き合えているかな、と不安になりました…^^;
さらには、焙煎だけではなくて、コーヒーをお客様に出すときにも『向き合う』ことを大切にしているとのこと。

 

◆飲む人に合わせてカップを変える

コーヒーポットとコーヒー

焙煎するロースターでバリスタでもある平塚かおり(ヒラツカカオリ)さんに、コーヒーを淹れていただきました。
実は伊東屋珈琲さんの店内で飲むコーヒーは、お客様によってカップが違うのです!
ポットと一緒に出てくるカップは、お客様の雰囲気や手のサイズなどに合わせて選んでいるそう。本当だ!お客様の飲んでいるコーヒーカップを見ると、みんな違うもので飲んでいました!一人一人お客様を見て、コーヒーを淹れてくださっている、スペシャルティコーヒーってだけで美味しいのに、カップのお話を聞いたらさらに何倍も美味しく感じますね。

コーヒーを入れる平塚さん

▲生産国のボリビアを訪れた時の写真

◆毎日の時間と特別な時間のパンとコーヒー

古谷さんにはパンドを実際に召し上がっていただき、パンドとコーヒーの相性についても伺いました。パンドは食事パンで料理を邪魔しないパンなので、コーヒーも食事を邪魔しない浅入りのコーヒーが合う、とのこと!
古谷さんのおすすめは、
・毎日飲むのだったら、「午後の伊東家」が相性がいい。パンド8種どれでも◎
・朝から気合入れたいとき、今日頑張んなきゃっ!というときは、濃い目の「フレンチブレンド」
パンとコーヒーの相性は言うまでもなく、パンドも8種類の味があるように、コーヒーも種類や産地で味わいや酸味などが変わってくるので、どのパンドにどんなコーヒーが合うか色々と試してみるのも楽しみ方の一つですね!!

パンドとコーヒー

◆ステキな時間をPan&でもっと豊かに

コーヒーは元々、飲み物ではなく薬だったという話を聞いたことがあります。各地の貴重品と物々交換されて世界中に広まったと。人は誰かと何かを交換しながら生きている。コーヒーを飲みながらそんな話を思い出し、何気ない毎日でもきっと気づかない間に、誰かに何かをもらったり、また誰かに何かを与えていたりするんだ、そんな風に前向きな気持ちになりました。
単なる食事やおやつとしてのパンよりも、一人でも多くの人のステキな時間にパンを通じて関わりたい、パンドはそんな想いを持っています。今回の旅で私たちが大事にしていることをまた思い出させていただきました。焼きたてのパンと淹れたてのコーヒーの香りが、人々が豊かに過ごすための大切な時間を、与えることができたなら。(コーヒー編おわり)

【写真】小野奈那子

今回の取材先伊東屋珈琲/Itoya coffee factory


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